[ 旅行 ]
お正月に、『紐育 ニューヨーク!』―歴史と今を歩く―という本を読みました。
著者は鈴木ひとみさんという方で、
ニューヨークのことを歴史とともに軽妙に書いてくださっています。
世の中の流れが微妙。。。な昨今・・・。
大好きなニューヨーク!を味わいつつ、とても興味深く読ませていただきました。
この本は、2006年12月に発売されたばかりの新書で
三井ハルコさんに教えてもらいました。
三井さん、ありがとうございました。
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本を読んで、つらつらと考えることがありました。
【 以下は私のニューヨーク滞在記録です 】
2004年4月に「被害者支援を創る会」のメンバーとともに
ペンシルバニア州の犯罪被害者支援センターへ研修に行っていたのですが
米国同時多発テロ事件のあった現場へぜひ寄ろうということになり、
フィラデルフィアからペン・ステーションまでアムトラックに乗って
ニューヨークへ日帰りで行ってきました。
現地へ行ってみて
以前、確かに存在していたものが
目の前に何も無いということに・・・
内臓がもぎ取られそうになって充血している感覚とともに
めまいを覚えました。
2001年9月11日は東京にいましたが
仕事から帰ってきてTVのスイッチを入れると
画面は、ワールド・トレード・センターのツインタワービルから煙が出ている状態でした。
あのビルの中に自分も居たかもしれないし(観光客としてですが)
現実に今渦中に居る人が・・・と考えると
他人事でいることが出来ませんでした。
2004年4月25日
見上げると首が痛くなるぐらい
高くそびえ立っていたビルは跡形も無くなって
WTC(ワールド・トレード・センター)跡は
ぽっかりと大きく空いたプールのようでした。。。
この写真を撮影した時
フラッシュが作動せず顔が真っ黒・・・と言っていましたが
人物(直接被害にあっていない私)にピントを合わせるのではなく
きちんと現場を見据えることに意味があるのかもしれません。
右の写真は、ロウアー・マンハッタン、WTC(ワールド・トレード・センター)跡地から道路を挟んで向かい側の、チャーチ・ストリートとベセイ・ストリートの交差点にあるセント・ポールズ礼拝堂。
この礼拝堂は9・11の時に復旧作業に携わる人々に休憩と避難の場として提供されたそうです。
グラウンド・ゼロ、爆心地という言葉を聞くとき
WTC(ワールド・トレード・センター)とともに、
長崎と広島の方たちのことも忘れることはできませんし、
非常に複雑で色々な思いが頭の中を駆け巡ります。
報復も戦争もなくなって
世界が平和になりますように願い祈ります。
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