[ 日記 ]
大阪・梅田芸術劇場で
ブロードウェイ・ミュージカル「キャバレー」を観劇してきました。
脚本:ジョー・マステロフ
作曲:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エブ
修辞・訳詞・演出:小池修一郎
内容がずっしりと重いテーマのミュージカルなので
ちょっと覚悟して劇場まで足を運びましたが
オープニングもラストも
小池ワールドここにあり!
ともいえるような素敵な舞台で
すっきり華麗にまとめあげられていました。
腐ったような退廃的な匂いのする猥雑な「キャバレー」というよりは
清潔な感じの キャバレー・ガールズ&ボーイズが
キット・カット・クラブで繰り広げる「キャバレー」で
脇役陣がしっかりと舞台を固めていて楽しむことができました!
シュナイダー夫人の杜けあきさんが印象に残りました。
このミュージカルを観劇できたことに
感謝いたします
ありがとうございました
この舞台は1929年の退廃の都ベルリンでの物語ですが
観劇している途中から、このあとに引き起こるであろう様々な出来事・・・
戦争で犠牲になった方々のこと・・・
アウシュヴィッツ収容所で身代わりで餓死刑になったコルベ神父のこと・・・
命のビザを発給した外交官の杉原千畝さんのこと・・・などが浮かんでは頭の中を駆け巡り
人間の狂気や信念について思いを馳せながら
いろいろな思いと感情が心の中から湧き上がってきました。
ホロコーストのことについて認識できるようになったのは
14年ほど前に、1ヶ月間、アメリカへ初めての一人旅に出かけた際に
ワシントンD.C.の米国国立ホロコースト記念博物館を訪れたことがきっかけです。
(英語ですが、写真だけでも ↑ ↑ ↑ 御覧になってみてください。)
アンネの日記や映画などで、知ったつもりになっていましたが
実態をまったく理解できていなかったことに愕然としました。
ワシントンD.C.には、2~3日だけ滞在するつもりだったのですが、当時ワシントンD.C.に海外赴任していた新聞記者の知人が、「ここを知るには最低1週間は滞在しなさい!」と進めてくれたことに感謝です。そのおかげでホロコースト記念博物館の見学の時間もゆったりと取ることが出来ました。地図で絶対に足を踏み入れてはいけない場所(道路)と、ここは安全だという場所をを教えてもらって、昼間はひたすら1人で、地下鉄に乗ったり歩いたりして、ホワイトハウスやスミソニアンの博物館群などいろいろなところを訪れました。
この世の中には
自分自身が知らないことや
見えないことがたくさんあります。
年齢を重ねるごとに
知らないことが
どんどん増えてきて
あれも知りたい!これも知りたい!という
毎日を過ごしています(笑)
自分は「何も知らない・・・」
ということを実感する
今日この頃です。
もっともっと
いろいろなものが見えたり
いろいろなことが感知できるようになりますように。
自分のことを大切にできますように。
自分とは違った価値観をもっている他人のことを尊重することができますように。
ゆっくりゆったり、そのまんま。。。
どんなことがあっても暴力は許しません
自分は生きるのに値する人間です
すこやかな毎日でありますように
ありがとう!!!
感謝の気持ちをこめて.......栗岡 多恵子