[ DV:ドメスティックバイオレンス ]

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2006年11月25日(土)~26日(日)に函館で、ドメスティック・バイオレンスに苦しむ女性や子どもたちの支援活動に取り組む関係者らが一堂に会する

「全国シェルターシンポジウム2006inはこだて」が開催されました。

今年の第9回函館大会のテーマは
「DVを許さない!『自治』・『人権』『協働』~当事者女性と子どもの自立を支える」でした。

 

 

 

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シェルターって何?と思っていらっしゃる方のために説明させていただきますと
シェルターというのは、DV(ドメスティック・バイオレンス)の暴力被害にあった女性のための一時避難施設のことを言います。

ドメスティック・バイオレンスとは?
親しい男女の間でふるわれる暴力のことをドメスティック・バイオレンス(DV)といいます。「なぐる」「ける」といったような身体的暴力だけではなく、「外出をさせない」「無視する」「暴言をはく」「望まない性行為を強要する」など様々な暴力があります。
DVは、男女の力の差を背景に、相手を思い通りに支配するものです。

 

 

 

FI1909093_2Eドメスティック・バイオレンスは私たちの身近なところで起こっています。
女性の3人に1人が、夫などからの身体的暴力にあっていて(1998年東京都調査)
夫から命の危険を感じるくらいの暴力をうけたことがある女性は4.6%で、20人に1人です(2000年2月総理府「男女間における暴力に関する調査」より)
というようなことが明らかになっていて
これらの調査結果からも、DVが日常的に起こっているのがわかります。

ちなみにこれまでの
全国シェルターシンポジウムのあゆみは
1998年 第1回札幌大会「痛みを力に DVの根絶に向けて」
1999年 第2回新潟大会「ストップ!女性・子どもへの暴力」
2000年 第3回東京大会「私の生<いのち>は私のもの」
2001年 第4回旭川大会「DVのない地域を創っていこう」
2002年 第5回大阪大会「あかん!女性・子どもへの暴力」
2003年 第6回石川大会「DVのないまちづくりをめざして」
2004年 第7回鳥取大会「なくそう暴力!協働で変わる社会」
2005年 第8回愛知大会「DVを許さない!理解・行動・勇気」
です。
photo by<ivory>
FI1909093_3E今年は参加する事が出来なかったので残念に思っていたのですが、
なんと\(^o^)/
インターネットで「全国シェルターシンポジウム2006inはこだて」の基調講演とシンポジウムを見ることが出来るのを教えてもらいました。
DV被害者支援をしたいと思っている方、興味のある方は是非御覧になってくださいませ。
>> http://www.ourplanet-tv.org/live.html

 

NPOウィメンズカウンセリング京都のブログにシンポジウムの報告を載せてくださっているので

転載させていただきます。(PONさん、ありがとうございます。)

>>NPOウィメンズカウンセリング京都のブログはこちら

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DV防止基本計画ベスト10発表!!全国シェルターシンポinはこだてに行ってきた。

全国シェルターシンポが函館で開催されると知って参加は無理かなと思っていたら、急遽「つれもていこら」の出発となった。私とT、I、Kといういつもの仲間だが、行くことに躊躇していたのにはわけがある。Iの夫が六年前、函館・湯の川温泉で危篤となり、いったんは持ち直し帰郷したものの、そのまま病院に運ばれ一ヶ月後に亡くなった。そんな思い出の詰まった「函館」なのだ。七回忌を済ませたI、辛い過去を心の戸棚に直し、議員研修の名目で行くことを決断したのだった。(でもね、私とTは自費だぜ)。

さて今年のテーマは「DVを許さない!『自治』・『人権』『協働』~当事者女性と子どもの自立を支える」である。基調講演は「垣根を越えるーNGO、行政、地域の連携によるDV防止へ」と題してアグネス・チャンさん(NPO「エイジアン・タスク・フォース」アウトリーチ・プログラム開発責任者)からボストン市、マサチューセッツ州などでの活動からみえるものを提起していただいた。DV防止、とくに女性と子どもに対する暴力の防止にとって、議会や政府への働きかけ、地域の様々な機関と緊密にネットワーク形成は不可欠と体験をもとに力強く語られた。

その後、シンポジウムにうつりコーディネーターに戒能民江さん、シンポジストに片山善博さん(鳥取県知事)、高橋はるみさん(北海道知事)、アグネス・チャンさんというメンバーで進められた。日本の行政のあり方、市民の政治参加のあり方が問われていることなどにも話しは及んだが、「行政と民間が協働で被害当事者女性や子どもたちの支援に取り組む必要がある」という認識で一致した。

翌日はテーマごとの分科会が持たれた。私は県のDV防止基本計画の策定委員だったこともあり、「改正DV防止法と基本計画」の分科会に参加した。あくまでも計画の文章だけでのポイント数ではあるが基本計画ベスト10も発表され、各都道府県での特徴的な施策も示された。検証として「当事者参画は未定着。支援者や親族の安全確保が不十分。マイノリティ対策にはかなりのばらつきがある(特に障害者対応が不十分な県が多い)。財政支援は一部進展。市町村の役割は不明確。危機介入は不十分。地域へは一歩ふみだしの施策展開あり」等の点も指摘された。行政任せの計画ではなく作成運動として取り組んだことの意義を再確認できた。

とりわけ真摯に取り組む行政職の方の発言がよかった。DV防止と被害者支援に向け、民間と行政が連携しナショナルスタンダードを作っていけるかもしれないぞ、と希望の見えた分科会だった。ちなみにベスト10は、鹿児島、北海道、愛知、鳥取、兵庫、岐阜、秋田、千葉、福島、佐賀、岡山、岩手、神奈川でした(同ポイントの県も列記。計画の文章のみの評価で点数が低いからといって施策が遅れているということではない。また民間団体がない県や作成中の県は検証していない)。 by PON

全国シェルターシンポinはこだての講演内容
はこちらで見ることができます。→):http://www.ourplanet-tv.org/live.html

 

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◆暴力を受けて苦しんでいる方へ・・・◆
あなたが悪いのではありません。
どんなことがあっても、暴力を振るわれてよい人はいません。
あなたはひとりぼっちではありません。

平安な毎日が訪れますように